ハート涙(NUMBER (N)INE)


 


これわ茉莉枝の大事なお薬。
私がしょんぼり元気がない時に、処方していただいた銀色のすぺしゃるなカプセルです。


このカプセルはナンバーナインというお店のもので、
中のお薬はというと、
カプセルに閉じ込めるくらいですから、
そのままではたいそう飲みづらいであろう「ハート涙」のネックレスが入っています。


「ハート涙」のネックレスとは、その名のとおり、
ハート型の涙の真ん中から涙のしずくが一粒デザインされたネックレスなのです。


カプセルからこのネックレスを取り出し、
まじまじと眺めてみますところに、
この涙を流すハートってぇやつぁ見れば見るほど、
コレたいそう私の胸をぎゅううううううっとしめつけるのでありました。


ハート形モチーフのものといえば、
たいがいは赤かピンク色、もしくはパステルカラーで、
ふわふわぷりぷり桃尻みたいで(でへ)、
ぱんぱんにラブが詰まっていてとってもハッピーでパワーにあふれていて、
まるで悩みのひとつもなさそうに見えます。


それなのにこの「ハート涙」のネックレスときたら、
涙を流しているのです(だから「ハート涙」)。
さらに涙を流してるハートそのものも涙に見えるから、
いっそ全力で涙(だからやっぱり「ハート涙」)!
一滴だけこぼれてしまった涙の粒に効果音をつけるなら、
「ぐすん」かしらん。


この「ハート涙」はかなしい涙なのか。
うれしい涙なのか。
はたまたくやしい涙なのか。。。


ふつうに考えて、
ハート(幸せ)と涙(かなしい)は真逆な感情でしょう。
となればハートが涙するなんてこたあ、
これはモウ絶対わけありぢゃん!!
と、鼻息荒く考えてみたところ、
思い出したのが、以前どこかで聞いたおはなし。
そのおはなしを、もしもカタチにしたならば「ハート涙」になるんぢゃないかしらん?
と、私は思ったのです。


そのおはなしは多分こんなかんぢでした。


「喜怒哀楽」
すべての感情はベクトルは違えどもみなおなぢところから派生していて、
いまもしも君が死ぬほど悲しい(つらい)とかんぢるのなら、
死ぬほど嬉しい(ちょーハッピー!)という感情を有する権利をも持っている。
あと忘れた。


嗚呼!そうかあ・・・。と、ひとり納得。
すべての感情が生まれるところ。
・・・「はあと」。
ハートと涙は逆のものぢゃなくって、
いつでも一緒でおなぢもので、仲良しさんなのです。
きっとハートが涙するのは普通のことであって、
かなしい涙の反対側には必ずうれしい涙が存在するのだし、
さらにその涙はハートでハートが涙で、
俺がアイツでアイツが俺なのだとオモウのであります!!!
ならばこのカプセルは、
すべての感情を生み出し、すべての感情をやさしく包みこんでくれる
万能薬ですね!!


「ハート涙」のモチーフがとってもだいすきになったわたしは早速、
その日描いていた女の子のおりぼんに涙のしずくを一粒描き足したのでした。
「おりぼん涙」なんつって。(わちゃー!私ってば単純)


NUMBER (N)INE
http://www.numberniners.com/

りぼん(Jane Marple)



茉莉枝はおリボンが異常なくらい好きです。
この写真のおリボンネックレスは、
大好きなジェーン・マープルというお店で購入したものなのですが、
鎖の部分がとりはずしができて、ブローチにもなるので、
たいがいはブローチとして帽子や洋服につけ、いつも一緒にお出かけしているのでした。


そしてもちろん!
私の描く女の子、動物たちもいつだってどこかにおリボンを結んでいます。


はぢめ私にとってのおリボンは、
昔のアイドルのように、
わざとらしくかわいさをアピールするためのもの、
ぶりっこ精神をアピールするためのアイコン、


「かわいこぶりっこしてんじゃねーよ!」
「だってかわいいもん!」
(ぶりっこの勝ちー!)


なんて涙ながらに(うそ泣き)言っちゃうような、
ちょっと憎たらしい存在でした。


だって「おリボン」って、もうその存在だけでただただ「かわいい」じゃないですか。
結んだもん勝ちでかわいいのです。
ところが、ぶりっこアイドルたちが意外な一面を見せると、
たちまち「この子ってかわいいだけじゃないんだー!!」と、
勝手に高感度が上がってしまうように、
私にとってのリボンも、ちらりほらりともったいぶりながらも、
「かわいいだけじゃない」メッセージを、私に伝えてくるようになりました。


まず、ひとつめのメッセージはこうです。


数年前、とある冊子をなんの気なしにぱらぱらとめくっていると
突然、真っ赤なおリボンの絵が私の目の中に飛び込んでまいりました。
解説を読んでみると、なるほどそれは岡本太郎さんの「痛ましき腕」という絵でした。
その絵が、私に喰らわした衝撃といったら!
まるで豆腐の角で殴られたかのようなものすごい一撃(痛いのはいやなので・・・)!
岡本太郎さんといえば、私はそれまで、「 太陽の塔」のオブジェと「芸術は爆発だ」の人、
くらいの知識しかなく、こんな絵も描くんだ!!!という驚きを感じたのでした。


その絵は、キャンバスいっぱいに、真っ赤なおリボンが。
そのおリボンの先には、人間の腕が描かれておりました。
ぐるぐるとひもが巻き付いていて、痛々しそうで、
けれども、とてもたくましい人間の腕が。
さらに解説を読んでみると、
おリボンは、何かに立ち向かう、つおい意志の象徴として、
ぐるぐるとひもが巻き付いてる腕は、痛みや苦しみに立ち向かう力を表現するもの、
として、描かれているそうです。


私は、たちまちその絵の虜になってしまいました。
私は、岡本太郎が「俺は日本のピカソだ!」と自ら言うように、
恐れ多くも、いえ、単に身の程知らずなのですが、
「私の中に、岡本さんが!!」
と、自らの心の中で勝手に確信したのでした。
その日、私は「痛ましき腕」を、
「これは私の絵」、としたのでした。


どんなことにも打ち勝つ、真っ赤なおリボンの絵。
おリボンは「乙女の信念」のアイコンでもあります。
私はそんなメッセージをその日、その絵から受け取ったのでした。


そしてふたつめのメッセージ。


先日、ロッキンジェリービーン氏のエロスティカというお店の、
移転とリニューアルのパーティーにお邪魔させていただいたのですが、
お店のショップカードやフライヤーには、
彼によって描かれたひとりの女性と骸骨の絵。
骨! 骨! 骨!
彼は、今回のリニューアルを「Re-Bone」と表現していたのです。


再生することを意味した「Re-Born」とスペルは違うけれど、
なるほど「リ・ボーン」・・・。
もうお分かりですよね。
「Re-Born」=「Re-Bone」、
私の場合はイコール、「Ri-bbon」!!!


そして、そのときも私は、恐れ多くも、
「私の中に、ロッキンジェリービーンさんが!!」
と、自らの心の中で勝手に確信したのでした。
とりあえず覆面マスクを買わなくては・・・(ぶつぶつ)と、
私の心の中はモウ勝手にしやがれ、勝手にしろくま状態です(暴走するウリ坊)。


何度も、何度でも生まれ変わる私のおりぼーん!
いつもいつも新しい若い力がみなぎっている、
新しいことに挑戦する勇気、
「再生」することの強さとエネルギーを伝えてきた、
茉莉枝のおりぼーん!
おりぼん、リ・ボーン!!!


ちなみに、
このお気に入りのJane Marpleのおりぼんブローチ。
一度、うっかり落としてしまい、粉々に割れてしまったのですが・・・、
どうしてもあきらめることができなかった私は、
再度、お店でおなぢものを購入したのでした。
(最後の1個だったー!!!)


やはり、再生するのです。
大好きな私のおリ・ボーン!
大好きなおリボン。


Jane Marple
http://www.janemarple-stmm.co.jp/


川崎市岡本太郎美術館
http://www.taromuseum.jp/


EROSTIKA
http://www.erostika.net/


Rockin' Jelly Bean Art Graphics
http://www.rockinjellybean.com/

「あい・あむ・あ・ちきん!」



このニワトリのキーホルダーは、友人からのいただきものなのですが。
その友人と茉莉枝との出会いが、
世界の山ちゃん」という名古屋発の手羽先屋さんだったが故か!?
「茉莉枝ちゃんに渡したいものがある!」(鼻息荒く)と、
その友人が数カ月後、少し得意げに私にプレゼントしてくれたのが、
このキーホルダーだったのでした。
(そして大喜びした私・・・。)


私がこのニワトリのキーホルダーがお気に入りのそのワケは・・・。
このニワトリさんが、
とってもパンクスだからなのであります!!!


街の若いパンクスたちが、
自分の体のどうにもこうにも隠すことのできない箇所、
例えば首などにTATOOを入れ、ノーフューチャーを叫ぶとき、
このニワトリさんは、
自分の体中に「てばさき」だとか「てばなか」「うわもの」「したもの」「ささみ」
「むね!!!」
なんて・・・。
モウあともどりができないほど堂々と、自分の臓器の名前を書き記しているんです!!!
(しかも焼き鳥屋のメニュー風に!!!)


しまいには、真っ赤なモヒカン頭で、
「嗚呼!トサカにきちゃう!!!」※
と、この世界に向かって、ぷりぷりと反抗しているんです。
そしてその姿が、私にはなぜか、とてもかわいくてしかたがないのです。


私の知ってるニワトリさんたちはいつも、
世間に対してプリンセスプリンセスくらいぷりぷりしています。


パラッパラッパーというゲームの第4ステージに出てくるニワトリの先生(料理の先生なのであります)は、
ゲームの中でこんなセリフを口走りながらぷりぷりしています。


「 I was called a little turkey, But I'm a chicken, got it? Ya beef jerky! 」
(こないだワタクシをターキーって呼ぶ方がいらしたけど、 ワタクシはチキンよ。
おわかり?このスットコドッコイ!)


まず、このニワトリ先生の場合。
いつもみんなに「や〜い!ターキー!」だとか言われて、
ぷりぷり怒っております。
そしてさらにこのニワトリ先生は口が悪い!
けれども料理上手で(先生してるくらいだもの)、いつもでーんとかまえていて、
それはまるで、アメリカの片田舎に住んでいるビッグマムのようなのであります。
(あくまでも私の勝手な妄想です)


この2羽に共通するのはもちろん「ぷりぷりさ」。
怒りを表す「ぷりぷり」。
なぜだかかわいい「怒りのぷりぷり」。


ところが、怒り以外に「ぷりぷり」するものはもうひとつあって
それが、ぷりぷりした「お尻」であります。
これでもか!というくらいにお尻をぷりぷりさせながらお散歩しているワンコを見かけると、
私はいつも、
「かわいすぎるんだよ!このスットコドッコイ!」
なんつってお尻をひっぱたいてやりたくなります。
私のまわりにいる男性方も会話の中でよくこんな言葉を口にします。
「女の子のぷりぷりしたお尻はかわいい」
(正確には「オンナのケツはぷりぷりしてるのがたまらん!」ですが・・・。)
私はそれを聞いてから、
実は密かにお家でヒップアップ体操を開始していたのですが!
ぷりぷりしたかわいいお尻になるってなかなか難しいのです・・・。


は!!!
もしかしたら・・・。
私がいま求めているのは。
私に足りていないのは・・・。


ぷ、ぷりぷりさ!?


ぷりぷり違いかも知れないけれど、
私はこの、世間に対してぷりぷりしながら反抗している、
パンクスのニワトリさんの「ぷりぷり具合」に、
かわいいを通り越した「憧れの念」を募らせているのではないか!?
このニワトリさんの「ぷりぷり」を私のおしりに足して2で割って・・・(ぶつぶつぶつ)。


嗚呼!きっとそうだ!私もこのニワトリさんみたいにもっとプリプリしたい。
いや、させたい!!!
お尻に「ぷりぷり具合」をぶちまけたい!


「ぷりぷり」してるって・・・。
いいですよね・・・(遠い目)。



忌野清志郎 Little Screaming Review「鶏肌(チキンスキン)」より。
清志郎さんの回復お祈りしてます)



世界の山ちゃん
http://www.yamachan.co.jp/index.html

雷が落ちたスパンコールのわんこバッグ(カーリーコレクション)



このキラキラのスパンコールがふんだんにあしらわれている、わんこのトートバッグとは、
代官山にある「カーリーコレクション」というお店で出会いました。
この「カーリーコレクション」というお店は、
駒沢通りと旧山手通りの交差する大きな交差点の角に位置しております。


店内は、リメイクされたベビー服や子供服、
ビーズやスパンコールを使ったかわいい髪飾りや小物の他に、
ハンドメイドを楽しむためのファブリックやボタン、ワッペン、テープなどの素材も充実していて、
まったくお裁縫をしない私なのに(ボタンくらいはつけますけどー!)
いつか子供ができたらかわいいお洋服を作ってあげよう!
なんて思いながら、暇さえあれば通い詰めているのであります。


私がこのバッグを購入したのは、ちょうど去年の今頃。とても蒸し暑い夏の日の夕方でした。
私がお店の中に入る頃になると、 お空は次第に鈍色に変化し、雨は降らないものの
ゴロゴロと雷鳴をとどろかせはじめておりました。
そして、私がこのスパンコールのわんこバッグに手を伸ばしたその時!!!
(しつこいようですが「いぬ」モチーフに弱いので・・・)
大きな大きな雷が、ものすごい地響きを立ててお店のすぐ近くに落ちたのようなのです!
さらに、その落雷の音に続いて今度は、
キキキキキー!
と、とても大きな急ブレーキの音。
なんと雷はお店の目の前の交差点の信号に落ち、その落雷とともに信号が消えてしまったようなのでした。
もちろんまたたくまに交差点は大渋滞。
お外の尋常ではない様子に気がついた店員さんや、店内にいたほかのお客さんたちは買い物を中断し、
すぐさまその様子を見ようとお店のお外へかけだしました。
店内にいたひとたち「私以外の」全員が、です(てへ)。
え?では、そのときの私わ?というと・・・。
他のお客さんがいないすきにひろびろとお店の鏡を独り占めして、
このスパンコールのわんこバッグを右へ左へと持ち替えては、
あーでもないこーでもないと頭を悩ませていたのです。
そうなのです。
私にとってそのとき大事だったのは、このわんこバッグをおうちに連れて帰るか否か、
ということだけで、外の世界で起こっている落雷騒ぎに神経を向けている場合ではなかったのであります!
だってお外の信号に落ちた以上にでっかい雷が、私の心臓には落ちていたンですもの!
(雷の落ちやすいピカピカスパンコールのバッグですからねー)


わたしわ、かわいいものを取り巻く世界にはいつだって、
どんな災厄もはいりこむ余地などないのだ、と思うのであります。
岡崎京子さんの漫画「東京ガールズブラボー」の主人公だって、
80年代後期、チェルノブイリ原発事故やスペースシャトル爆発事故が起こったそのご時世に、
ぢぶんにとっていちばん問題だったことといえば、
「どうやったらうまくタテロールができるか!?」
ということだったって言っております(不謹慎をおゆるしください!)。
私にとっても、お外でおこっている落雷騒ぎよりも
「このわんこのバッグのかわいさを十分に引き出すために私はどうすればいいのか?
(どんな服にあわせよう? どんなときに持とう? ETCETC...)」
ということのほうが大問題だったのです!
こういった悩みは、ある人にとってはとってもちっぽけな悩みかもしれないけれど、
私にとっては宇宙から見てもどうでもよくないほどに、おっきな問題なのです。

かわいいものとの出会い。
かわいいものについてくあれこれ悩むこと。
これらは天地災害に遭うのとおなぢ。
突然やってくるし避けては通れないのであります。
モウ絶望的(オーマイガー!)!


天災・・・地震/雷/火事/かわいい(むりやり)


Curly Collection(カーリーコレクション)
http://www.curlycollection.jp/

タロットカード(不思議の国のアリス)



茉莉枝は昔から占いやおまじない、超常現象などが大好きでした。
エスパーになれる本」なるものを母親に買ってもらい、
付録として付いていたESPカードで毎日毎日透視力を鍛えてみたり、
はたまた、何だかよくわからないテレパシーをクラスメートの背中ごしに送ってみたり・・・。
おまじないならば、
好きな人の名前を消しゴムの中に書いて誰にも触られずに使いきると想いが伝わる、だとか、
すれちがいざまに左の耳たぶをひっぱると好きな人に話しかけてもらえる
(読者の体験談には、好きな人に「耳かゆいの?」と話しかけられました☆大成功!
とか書いてありました・・・)
えとせとらえとせとら。
とにかく私は、人類サイコガールを目指して、
ありとあらゆる力を試してまいりました。


そんな私がこの数年はまっているのがタロットカード!!!
占い師さんに未来のことなどを占ってもらうのは少し怖かったのですが
ちょうど2年前のお誕生日、前日。
無料で占っていただけるとのことだったので、それならば、ということで占ってもらったのです。


その頃はまだイラストレーターとしてのお仕事もしていないころです。


わたしの未来はどうなるの?
いつかは絵のお仕事ができる日がくるのだろうか?


占い師さんはテーブルの上にいくつか並べてあった様々な絵柄のタロットカードの箱の中から、
好きなタロットカードをお選びください、と言うので、
私は大好きなアリスの絵柄のカードを選びました。


早速占いは始まり、テーブルの上には、
「過去・現状・未来」を暗示するカードが並べられました。


そしてそのときに出た私の未来を暗示するカードがこのお写真の、


「THE MAGICIAN(魔術師)」


でした。
占い師さんは「あっ!」と驚くためごろーなお顔をして、
私にまずこう告げたのでした。


「はじめに結果から申し上げますと(←アメリカ人的!)、これはとっても良いカードです。
このカードに描かれているのは、アリスの作者であるルイス・キャロルであります。
作者である彼が、彼だけが、アリスの物語を自由自在に操ることができる。そういった絵です。
それはつまり、未来はあなたの思うがままになるということなのです。
あなたはきっと今やっていることを必ず成功させることができます。」
と、いうでわあーりませんか(口調がふるーっ!)!!!!


そのとき、私の鳥肌の立ち具合といったら!!!
自分でもびっくりするくらいすごかったのです!
全身がいっきに逆立つ感じ。
それが恐怖によるものなら、
私はきっと一瞬にして白髪頭になっていたことでせう(横溝正史的世界観!)。


その占い結果があまりにも嬉しかった私は、
翌日、自分のお誕生日プレゼントとして、
占ってもらった時に使用したものと同じ、このアリスのタロットカードを購入いたしました。
そして、それからというもの、
大事な日には必ず「今日の運勢はどうだろう?」とカードを1枚ひいてみることにしました。


そして!
このタロットカードにまつわるお話にはまだ続きがあるのです。


私がイラストレーターとしての初めてのお仕事をいただくきっかけを作った運命の日。
その日にひいたカードがこれまた、すごいのです。
それは!!!


「THE WORLD(世界)」


すべてをゴールへ導くカード!!!


このカードをひいた日に私は
大好きなアナスイさんからのお仕事をいただいたのでした。
まさに「THE WORLD(世界)」なお仕事!!!
そんなのって!!!
このタロットカードが、私にとって特別な存在だということは、
わかっていただけますよね(はあと)。


さて、本日、私がひいたカードは、
「THE FOOL(愚者)」のカードでした。
愚者は無邪気で純粋で自由。
「夢見る勇気がなければあたらしい一歩をふみだすことはできない」
という意味があるみたいです。


これまでにひいてきたカードは、
私にいつも勇気をくれました。
何かを行うとき、誰かに気持ちを伝えるとき、
何をするにもいちばん大事な感情って「勇気」だと思います。


臆病なライオンさんは、オズの魔法使いに、
茉莉枝はルイス・キャロルという名前の魔術師さんに、
勇気を授けてもらえたのでした。


アリスの冒険にもやっぱり勇気が必要で、
のりぴーだって「こころに冒険を〜♪夢を抱きしめたくてー」なんて歌ってます。
「夢」と「勇気」と「冒険心」
この3つが不思議の国に迷い込むときの必需品なのですね!
あとはおやつにバナナがあれば完璧です。

赤血球(ぬいぐるみ)



これは・・・
赤血球(!)のぬいぐるみです。
ミクロの世界の細胞がぬいぐるみになってる、
なんとも
「クレイジートーイ」
なのです。


ヒトの血液中の96パーセントは、この真っ赤なかわいい赤血球ちゃんたちが占領しているらしいのです。
こんなかわいい赤血球ちゃんがわたしたちの血液の中にうじゃうじゃと存在しているなんて、
想像するとかわいすぎますよね!(え?そうでもないですか・・・?)


ところで茉莉枝の血液は、
この数年、いつもいつもご飯代わりにお菓子ばっかり食べていたせいか、
鉄分不足に陥ってしまったようなのであります!
「こんなに薄い血のあなたから血をもらうことはできないわ。ごめんなさいね・・・。」
と、献血センターに行ったら献血を断られてしまったのです(がーん)!!!


私の体は・・・私の血液は・・・!!!!
このかわいい赤血球ちゃんがあんまりいない体になってしまったようなのです!!!
これわ大変!!!
きちんと鉄分をとって赤血球ちゃんたちを呼び戻さないといけません!


毎日鉄分たっぷりのお料理を・・・
正しい食生活を・・・
と、すぐにでも毎日の食生活を改めればいいのではありますが、
困ったことに、私はたいていの男の子たちが女の子に望んでいる、
お料理をするのがめんどうで、あんまり好きではないのでありました・・・。
この数ヶ月キッチンでは洗い物とお湯しか沸かしてないという、
なんとも乙女失格?な状態なのです・・・。


そんな私ですからもちろん、
鉄分たっぷりなお料理など、外出先で友人とお食事するときくらいしか摂らないのであります。


いちおう形だけでもと、
毎日お夕飯の食材を物色しにスーパーマーケットに立ち寄ってはみるのですが、
ほうれん草よりアップルパイ、
栄養たっぷりのお肉やお魚より、Meijiの板チョコ一気喰い。
つい後者を選んでしまう茉莉枝なのでありました。


いっとき、せめて毎日野菜を食べよう!とがんばってみたのですが、
料理嫌いが功を奏し(?)、
毎日、キャベツと人参を「レンジであたためて」もしゃもしゃ食べただけ!!!


「キミは馬か!」
と友人に言われて
「あたしゃ馬じゃない!」
と、
私の野菜生活もあっけなく幕を閉じたのでありました・・・。


嗚呼!せめてこのまんまるでかわいい赤血球ちゃんのぬいぐるみが、
赤いドーナツならいいのに!
ぱっくり割ったら
中身は鉄分たっぷしのあんこかチョコレートか生クリームだったらいいのに!


モウ茉莉枝が毎日毎日考えることは結局、
「お菓子がご飯ならいいのに!」
「どうにかしてお菓子で栄養をとる方法は?」
「お菓子で鉄分をとることはできないの?」
ということなのでした。


だけど、この赤血球ちゃんのぬいぐるみを見ていると、
赤血球ちゃんのつぶらな瞳に見つめられると、
少し反省してしまうのです。
こんなにかわいい赤血球ちゃん。
私の血液のなかを一生懸命流れている赤血球ちゃん・・・。
鉄分がなかったら、
力がでないよね・・・
血液の中を流れて遊べないよね・・・
嗚呼ごめんね・・・
そこで一生懸命考えに考えた結果、
いいものをみつけました!


噛んでおいしいプルーン味の鉄分サプリメント〜(ドラえもん風)!!!!



・・・料理ってねえなあに・・・?



Giant Microbes
http://www.giantmicrobes.com/

鉛筆たて(A STORE ROBOT)



これは茉莉枝のスペシャルな鉛筆たてです。
私の大事な大事なお絵かき道具(色鉛筆)を入れるのは、
パンクス御用達のこのロイヤルミルクティーの空き缶以外に考えられないのであります!


この鉛筆たては、私の色鉛筆たちにとって、
ケータイの充電器のような役割りをします。
私はいつもお絵描きをするとき、ぎうぎうに力いっぱいお色をつけるのが大好きなので、
色鉛筆たちも相当なエネルギーを要します。
ですからまず、この充電器でいっぱいいっぱい、パンクス・エナジーを充電しておくのです。
そして、そのエナジーを画用紙の上でおおいに爆発させるのでありました。
だから、私と一緒にお絵描きしたあとの色鉛筆たちはとても疲れきってみぢかくなってしまいます。
そこでまたこの鉛筆たてにさして一晩充電するのです。
その繰り返し。


画用紙上でとくに大爆発するお色はピンク色と金色です。
私の大好きなお色たちなので、かわいさあまってこき使ってしまいます。


ところで、このミルクティーの缶のように、
私が手にするもの、見たり聞いたりするもの、出逢う人々は、
わたしに「壊す」ということを怖がらずに、
ポジティブに考えてごらん、とメッセージしてくる場合が多いのです。


ある人は、わたしにカヒミカリィの「トルネード」というお歌を教えてくださいました。
そのお歌は、
ある日、巨大な竜巻きがやってきて全てを破壊してしまうのだけれど
実は、破壊されることを人々は心の奥底では望んでいて、
何もなくなった今、新しい風が吹きはじめ、
やっと自分のあるべき姿やカタチが見えてきた、
という歌なのだそうです。


歌詞を読んでみるとその中にはこんな一節がありました。
「わたしにとって破壊は破壊ではなくてむしろ救済だ」

                 
GOD SAVE THE " MARIE" ! ! !(わあ!やっぱりつながったー!)


無から生じる有なるもの。
何もないところからわたしだけの道を作らなくちゃあ!
だから、壊すことを怖れる必要なんてない、のでありました。
そんな気持ちを毎日目にするたびに奮い立たせてくれるのが、
このパンクス鉛筆たてなのでした。
色鉛筆たちだけぢゃなくて、私にとってもとてもとても大切な充電器なのです。
まる。まる。まる。


A STORE ROBOT
http://www.astorerobot.co.jp/