かごバッグのネコちゃん


 


こちら、茉莉枝のとてもお気に入りの、
「かごバッグ」・・・ではなくて「ネコバッグ」であります!
黒いかごバッグのふた一面が、ふわふわのしっぽとおリボンをつけた、
ちょっと小生意気なお顔をした、かわいいネコちゃんになっているのです!!!


出会いは、私のだいすきな、
原宿のDoll in High Heelsというお店なのでありますが、
Doll in High Heelsのデザイナーさんはネコがとってもお好きな方らしく、
店内は、ネコをモチーフとした雑貨やお洋服にあふれているのです。
しかもこの「ネコバッグ」は、デザイナーさんの手作りの1点モノだそうで、
“孤高の一匹ネコ”なのです!!!


世界に1匹しかいない「ネコバッグ」を、私はひとりじめしているのです。
“オンリーワン by E.YAZAWA”なバッグということにもなります(ならねーよ!)。


大量生産されたものよりも手作りのもの、
ひとと同じことよりもちょっと変わったものを愛す私にとっては、
時にして、孤高の存在というものが愛すべきモノの理想の形、という場合があります。


そしてこのネコちゃん。
すでにお気付きかと思いますが、
お耳がかわいらしいピンク色の薔薇のお花でできているのです。
お耳が薔薇、というより、薔薇がお耳、なのかもしれない・・・。
それなら、バッグがネコちゃん、ではなくて、
ネコちゃんがバッグということもありうる・・・。


なんだかそれってモウ、あべこべな世界ですよね!
この「ネコちゃんバッグ」は、私をそんなあべこべで奇妙な世界へ、
映画や絵本の中にしかあり得ないような不思議な世界へと、連れていってくれるのです。


「かごバックのネコちゃんは
とてもおしゃまさんで
おきにいりのピンクいろのばらのおはなをみみにさして
なかよしのおんなのこと
まちをおさんぽするのがとてもだいすきでした。」


なんて、
あっという間に“かごバッグのネコちゃんものがたり”が頭の中に広がってゆくのです。
そしてそんなかごバッグが発端になり、
私は現実の世界へ、ネコの世界を持込んだのであります。
ネコのバッグにつめこんで。


寺山修司さんの本の中に、


肖像画にまちがって髭をかいてしまったので、仕方なく髭をはやすことにした。
門番をやとってしまったから、門をつくることにした。
一生はすべてあべこべで・・・(以下略)


というものがあります。
私には、この一節の「仕方なく」という部分を省いた、
あべこべな日々を送ろうとする傾向があります。
それは例えば、
私が先ほど即興でつくった“かごバッグのネコちゃんものがたり”を
「ものがたり」ではなくて「げんじつ」にするといったようなことです。
先に物語があって、それを現実のものにするのは、
とても楽しくてうれしくてワクワクするからです。


だから私はいつも、自分の楽しい夢や理想や妄想を、
美しく歪んだ幻想も、大きすぎる誤解でさえも、
絵にしたり、紙に書いたり、口で唱えたりしております。
時に、叶いそうにない、でも、なんとか叶えたい夢も、語るのです。
そんなときだけは寺山修司さんのように、
「仕方ないなあ、もう!」(顔はにやけてる)なんていいながら、
「げんじつ」にしなければなりませんもの。


この「ネコバッグ」はきっとネコ が大好きなDoll in High Heelsのデザイナーさんが、
「毎日持ってお出かけするバッグもネコだったらいいなー」
の気持ちが叶った(根性で叶えた)バッグなのぢゃないかしらん、と私は思うのです。


デザイナーさんと私のあべこべが詰まったお気に入りのネコバッグ。
さてさて、今日はかごバックのネコちゃんとどこにお散歩に行こうかしら・・・。
(私も髪にピンクのバラの髪飾りつけるねー!!)


そういえば口で十回唱えると「叶う」って漢字が生まれるんですよね★


Doll in High Heels
http://www.dollinhighheels.jp/