ウサギのBAG



このウサギちゃん。
エナメルブラックのウサギちゃん。
キラキラおリボンがかわいいウサギちゃん。


実はこのウサギちゃん、
ちょっとしたパーティーとか、夜遊びするときに持っていくような、
ちっちゃなおでかけバッグなのです。


これは数年前に、茉莉枝の大好きなお店、
原宿のBABY DOLLというお店で見つけたものなのです。
このウサギちゃんバッグ、持ち手がついていないでしょう?
だから私は、このバッグを最初に見つけたとき、
ウサギちゃんの形をした小さなポーチか何かなのかしらん?
と思いながら見ていたのです。
(それでも十分かわいい!)
すると、このウサギちゃんに釘付けの私のもとに、
黒髪でオリエンタルな衣装に身を包んだとても素敵な店員さんが、
いたずらっこな笑みを浮かべながらそっと近づいてきて、


「このウサギちゃんはね、ここをこうやって持つと、とってもかわいいんですよ。うふふ。」
と、小さく笑いながら、
ウサギちゃんの「耳」をつかんだのです!
「!!!」
そう。
このバッグの持ち手はウサギちゃんの耳だったのです!!


ギャ゛ーーーーーーーー!イ゛ダイ゛!!!


ウサギちゃんは耳をひっぱられたりしたら、
もちろんとても痛い思いをするでしょう。
それなのに、このウサギちゃんバッグは、
そうしなければ、おでかけできないようにできているのです。
それはモウ、いじめっこ丸出しなバッグなのです。


ウサギちゃんには申し訳ないのだけれど、
私はその「耳をもつ。耳をひっぱる。」という、
いじわるな行為をさせるこのバッグが、
残酷でありながらも純真無垢な子供たちのように、
小悪魔的でとってもとってもかわいいなあと思ったのです。


かわいい子に、わざといじわるしちゃう感じにも似ていますよね。
かわいくって気になるからどうしようもなくって、
でも気をひきたくっていじわるするでしょう?
私もウサギちゃんがかわいすぎて
耳をひっぱってやりたくなっちゃうのです。


しかも、このバッグは、
私の大好きなDame Darcyというアーティストさんがデザインした商品だったのでした。
彼女の描くイラスト、音楽、映画は、まさにこのウサギちゃんに象徴される世界観を持っております。


どうしてでしょうね。
大好きなものたちってどこかで少しずつつながっていて、
知らず知らず、かならず惹き寄せあう。
このかわいいウサギちゃんのように私の目の前に
突然ぴょん!っと姿をあらわすのです。


だからそんな奇跡の出会いは大切にしないといけないし、
絶対に逃したくないので、
ちょっとくらいお値段がはっても手に入れるのです。
そのおかげで私はいくらお金があっても足りないのですけれどね・・・。


かわいいものが存在し、私の目の前に現れる、というのは、
私に対する一種のいじめです。
世界中のかわいいものたちが私にいじわるするんです。


このうさぎちゃんも、
私がお耳をひっぱっていじわるしているほうかと思いきや、
実は逆に私がいじめられてたみたい。
だけど、私はそのいじわるがとってもうれしくって、
心地よくって病み付きになってしまうのです。


かわいいものマゾヒストってやつですね。
まりえのMはマゾヒストのM・・・。


ではありません。


原宿BABY DOLL
http://blog.livedoor.jp/babydollvervet/