たまご



先日、部屋の片隅からこの「たまご」 が見つかりました。
直径20センチほどでしょうか。
それは、私が数年前に生んだ 「たまご」なのでありました。


人間が(茉莉枝が)たまごを生んだ、
なんて言ってると
U:め.:∀.め.:U{んなわけねーだろ!
と。
まあもちろんこれは、そんなわけナイお話です。


このたまごを見つけたのは近所の画材屋さん。
これを普通に「たまご」と言ってお話を進めちゃっていますけど、
たぶん、というか絶対に、そのお店ではこれを「たまご」としては販売していないと思うのです。
なんてったって発泡スチロールでできているし、
きっとある種のひとたちにとって、この「たまご」は、
何かを制作するのに必要な「材料」なのでしょうね。
だけれどこれが何に使うものなのかを知らない私は、
目にした瞬間、これを「たまご」だと思ったのです。
だからこれはやっぱり「たまご」なんです。
(それにしてもこのたまごは、お店のある一角に溢れるほどたくさん売っていました。
どれほどの需要があるのだろーか?)


私は、昔から「たまご」そのものが、というよりも
「たまごを生む」「たまごを温める」「たまごから生まれる」
ということが、何かとてもいんちきくさいかんぢがして好きなのです。
U^艸^U
やっぱりたまごを生むって不思議でかわいいもの。
鳥だったり恐竜だったり昆虫が、
硬い殻のついたたまごをぽこんぽこんと生んで、
一生懸命あたためて、
そして、そこから自分たちのコドモが生まれてくるのって、
ぜったいオカシイもの。
うちゅーの謎だもの。
ΨUめ∀めUΨ{かあいすぎるもの!!!
私だってできることなら、
「たまご生まれです!」って言いたいし、
自分でも たまごを生みたいし、温めてみたいもの!!!


だから私は、その希望を叶えるために
どうにかこうにか、たまごを生んだのです。
実際にたまごを生んでみたのですよ。
その証拠が、この写真のたまご。


だけど私のたまご。
そりゃあモウやっぱり生まれなかったのです。
そのときこのたまごからは、何も生まれてこなかった。
というか、
途中で温めるのをやめてしまった。
だから生まれなかったので(なにが?ねえなにが!)
今回ひさしぶりに見つけた私のたまご。
またあっためてみよーと思ったわけなのです。


やっぱり何が生まれるかわからないから、
ちょっと不安だし、怖いけど、
今、私、日常にとっても退屈しているのです。
だからまた、温めるものが必要で、
それがこのたまごなのです。


何かをはぢめたときが、何かがはぢまるとき、ですってね。
たまごを温め始めたとき、何かが生まれる、
このたまごは温められたがっている、
生まれたがっている、
生まれるものがある、
そんな、
U:め.:∀.め.:U{予兆

いま私はかんぢているのです。
このたまごから生まれてくるものは、
ナンデショウ?
温めている私には、
多少、予想がつくんです。
このたまごのおかあさんだから。


人形作家のつくるお人形は、
作家にとても似ている。
私の描く女の子たちは、
私にとても似ている(とよくいわれる)
血がつながっていなくても、
たましいがつながっていて、
遺伝するようです。
このたまごから生まれてくる何かは、
私の魂のどの部分を受け継いで出てくるんでしょう。
たまごが割れて、出て来たときにそれは、初めてわかる。
もうすぐだと思う。
たまごがぐらぐら揺れているんだもの。


あと6びょー
あと5びょー
あと4びょー
あと3びょー
あと2びょー


あと1びょー。


U:め.:∀.め.:U{うちの たまご しりませんか?



世界堂
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「PINK DRAGON」(ドラゴンの金のたまごがちょーかわいい)
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