DOG スタッヅボウル



これは茉莉枝から茉莉枝への
今年のクリスマス自分プレゼント。


「とくせい!スタッヅ付きボウルせっと〜!!!」(まりえもん)


この南京錠でつながれた大小2つのわんこ用食器。
ごはんいれとお水入れのセット。
ちょ〜かわいすぎませんか?
すぎますすぎます(ワクワク)!


これわ、
MILK や MILK BOY のデザイナー、大川ひとみさんがディレクターをつとめる「DOG」という、
わんこ専用のお洋服(MILKやMILK BOYにはおそろいのお洋服があったりする)や、
アクセサリーが売っている、とてもわんこ様さまなお店でみつけたものであります。
しかもそれらはデザインがかわいいだけぢゃなくて機能性もバツグン(らしい)!
いぬや飼い主も、そして私もたいそううれしいお店なのです。


いぬ好きが高じて自分が「いぬ娘。」になった私としては、
いぬグッズやさんで「自分用の」お買い物するのは至極当然のことなのであります。


このスタッヅ付きボウルせっと。
本当は私、毎朝このボウルセットに、フルーツグラノーラと牛乳をそそいで、
恋人と一緒に、朝食を食べたかったのです。
おっきいほうは恋人用。
ちっさいほうは茉莉枝用。


毎朝ふたり、このボウルにご飯をいれて食べたならば、
南京錠でつながってるから妙に距離が近くて、
きっとひっぱりあいっこになったり、頭をごっつんこしながら食べることになります。
ものすごーく食べづらいけれど。
それでもそんな試練をがんばって乗り越えてこそ、
仲良しの証というものなのです(朝からけんかになること間違いなし!)。


だって南京錠でつながったこの大小ふたつのボウルは、
もともと「ごはん」と「おみず」を入れるもので、
食事のときにお水を飲みながら食べる習性のある日本人とわんこ
(あと、アメリカ人とカエル、もそうらしい)にとって、
ふたつが並んでいること。いつも一緒にいること。
これは当たり前のことなのです。
ふたつのボウルは離れられない関係で、
(茉莉枝はこのふたつを唯一離すことのできる付属の”鍵”は多摩川に投げ捨てます!)
それって例えば、
昔ながらの洋食屋のてーぶるにのっている、
タバスコと粉チーズくらい離れてはいけないものだと思うのです。
レストランの赤いチェックのテーブルクロスの上に、
タバスコと粉チーズふたつが仲良くならんでいたら、
それってとっても安心するでしょう?
ああよかった、って思うでしょう?


このボウルセットもおなぢなのです。
ふたつ仲良くならんでないとだめなのです。
だからなかよしこよしのつないだお手手が離れないよーに、
ふたつのボウルがずっと一緒にいれるよーに、
”かちり”と鍵をしめてあるのです。


ふたつのボウルも、
茉莉枝と恋人も、
タバスコと粉チーズも、
離れないように。離れないように。
どーか離れませんよーに(かみさま ほとけさま おいぬさま!!!)!
と、
そんなことを密かに考えていた私でしたが。。。。


店員さんから聞くところにこのボウルセットは
職人さん(たくみのわざし、と読む)の手でひとつひとつ丁寧に焼き上げた陶器に、
これまたひとつひとつ丁寧に接着剤でスタッヅをつけて仕上げてくれたものだそうで、
丁寧にあつかっていても、頻繁に洗ったりするとスタッヅも取れやすくなってしまうし、
万が一大きな衝撃でも加えてまったら運が悪いと割れてしまうとのこと・・・。


見た目わパンクス。
しかし陶器でできているから、
とってもデリケイト。


普段はつっぱってる不良少年だけど、
じつわ傷つきやすいガラスのココロをもった優しい少年
(実はこっそりのら猫に給食の残りのパンあげてる)、
みたいなボウルセットなのです。


嗚呼!壊れやすいものばかり集めてしまう茉莉枝(ココロわ今も「ガラスの10代」)!!!


なので決めました。
あっさり決めました。
頻繁に洗っちゃだめっていうなら、
んぢゃあ、洗わない!


私は「恋人とスタッヅボウルでフルーツグラノーラ の朝食を」の夢を、
いともあっさりあきらめ、
このボウルを洗わないためには、洗わなくていいものをいれる。
洗わなくていいもの・・・。
はてさて何を入れよう?と考えたのです。


食べ物以外、と考えるとふつうに「小物入れ」として使う以外に浮かんできません。
でも「小物入れ」ってそれってまるで、
にんげんみたいではありませんか!!!
私はこのボウルを「いぬ娘。」として購入したのです。
「いぬ」として使うのです。
にんげんみたいにありきたりのもの、ましてや「小物」なんて入れたくないのです。


できれば特別なものを入れたい。
特別大切な、できれば「大物」をいれたい!
けれど特別にホントのホントウに大切なものって何だろう???
と悩んでいるそのとき、
「星の王子様」にでてくる台詞が(またかよ)ぽんっと頭に浮かんできました。
浮かんできた、というより
どこからともなく聞こえてきたような気がしたのです。
こんな風に。


「まりえちゃーん!本当に大切なものは目に見えないだヨー!」(きらきらきら)←去っていく音


わああああ。おーぢさま!そうだねそうだねそうだったねー。
本当に大切なものは目に見えないんだったねー。
それぢゃあ私はこのボウルセットに目に見えないもをのをいれることにするヨー!
(きらきらきら)←つられた


このボウルセットには私のいちばん大切な目に見えないものを入れておく。
目には見えないから一見、空っぽのボウルになっちゃうけど、
このボウルには私の大切すぎるものがテンコ盛りのテンコモリヤくんに入ってる、
ということにしよう。(そうしよう!そうしよう!)


それってあれだ。あれってなんだ。
豪華なお屋敷の床の間などに飾られている、
よく分からないけど価値がありそうなおっきなお皿みたいです!
そういうお皿を見るたびに、でかい皿なんだから刺身でも盛れよ!と思っていた私ですけれど、
そっかあ。
きっとあのお皿にはお屋敷の主がいちばん大切にしているものが、
きちんと盛り付けられていたのでしょう。
見えなかっただけだったんだなあ。
見えないけどてんこもり。


私のこのボウルセットにも私のいちばん大切なものがてんこもり。
見えないけれどね。
それでもその見えないものを茉莉枝はときどき眺めて、
本当に大切なものを確認するのです。
目に見えない大切なものがいつもそこにあることを忘れないよーに。
どーか忘れないよーに
ってね。


Dog - Unleashed By Milkboy
http://www.milkboy.net/dog/