手袋(katie)



これは茉莉枝のとってもお気に入りの、冬の手袋です。
「手袋」と言いましたが、正式には、
指をいっぽんずつ覆うようにできているものが「手袋」で、
親指以外の指はまとめて覆うようにできているものを「ミトン」と呼ぶそうなのです。
この場合、「ミトン」が正しい言い方でしょうか。
このミトンは、手首の部分がふつうのものよりわざと長く編まれているので、
よく友人たちに「靴下」と間違われてバカにされます。
(いくら私でも手に靴下をはめてお出かけしたりなんかしません・・・(涙)。)
ですからこの際、もういちどはっきりと宣言させていただきます。
これは茉莉枝のとってもお気に入りの、冬の「ミトン」です!!!


このミトンは、katieというお洋服屋さんで、
姉のお誕生日プレゼントを探しているときに見つけました。
ちょうどそのシーズン、店内は50年代アメリカのピンナップガールを意識したテイストのものが、
たくさん売られておりました。
50'sのモチーフといったらやっぱり「プードル」。
店内にはプードルをモチーフとしたものが、いくつか並べられておりました。
私は前回宣言したとおり「いぬ派」ですから、
私自身がいぬであるかのように、プードル柄のものにはよく鼻が利くのです。
このミトンも、店内のいぬ(プードル)の匂いをくんくんと嗅ぎ分けているうちに、
ふらふらと吸い寄せられ、たどり着いた先で見つけたのでありました。
見つけた瞬間は、ほとんど条件反射的に、店員さんに
「これ2つください!1つはプレゼント用で。もう1つは自宅用で(はあと)」
(↑また自分のぶんも買ってしまいました・・・。)
と言っていたのでした。


さてこのミトンのかわいさは、
プードルの模様がかわいい、というだけではないのです。
先ほど「いぬ派」だとか「ハト派」だとかいう言葉が出てまいりましたので(え?)、
このミトンをとりまく派閥についてもうすこし詳しくお話いたします。


私は小さな頃から、「ミトン派」であります。


私たちがミトンをはめた時、その手は、赤ちゃんのようにまるくて無抵抗な状態になります。
私は、そのまるっこさがたまらなくかわいく思えて仕方がないのです。
無抵抗のかわいさ、ってどういうことかといえば、
それはいわゆる、両手をあげて「参りました」といってしまうあの感じであります。
掲げた両手にはミトンがはめられていたら、完璧ですね。


しかし、このミトンってやつは、
そんなかわいさを持ち合わせているせいでしょうか。
はめたまま何かを行おうとするとき、
どうにもこうにも不自由で、不便なのです。
例えば、お財布から小銭を出すのも大変ですし、
靴ひもだって結べやしません!
何かをするときはいちいちミトンをはずさなければならないのです。
かわいいぶん、とてもめんどくさいやつなのです。


それでもなんでも、私は「ミトン派」なのです(声高らかに)!


どんなに不自由でもかまわないのです。
私はただお気に入りのミトンと一緒にいるだけで、
うれしくてハッピーな気持ちになるのですから。
茉莉枝の選ぶかわいいものたちに、実用性は伴っていなくとも、
いっこうにかまわないのであります!



私はこのミトンに一目で恋におちた。
恋した瞬間、私はすかさず両手をあげてこのミトンに宣言したのです。


あなたのかわいさに参りました。


この降参宣言こそが、
私のこのミトンに対する、
私の選んだすべてのかわいいものたちに対する、
想いの全てなのであります。


Katie
http://www.katie.jp/